【監修】「Tier0.5」を提唱する
AZAPAエンジニアリング
日本の自動車業界のピラミッド構造
日本の自動車業界は自動車メーカーをトップにサプライヤとのピラミッド構造からなる垂直統合となっています。
膨大な部品を組み立てて完成品を作る自動車メーカー傘下にはTier1、Tier2、Tier3までの部品メーカーが層をなし、直接完成車メーカーに部品を提供するTier1サプライヤ、Tier1に部品を提供するTier2サプライヤ、Tier2に材料を提供するTier3サプライヤという階層構造を形成しています。
この構造によって効率良く利益をあげる自動車産業が構築され、高品質な自動車を比較的安い価格で世界に提供し続けてきました。
システムインテグレーションメーカーとしてのTier0.5
AZAPAは自動車産業の階層の中で、Tier0.5 という独自ポジションを獲得しています。それは自動車メーカーとTier1との間に入って両者をつなぐインテグレーションメーカーとしてのポジションです。
たとえば、メーカーが大きな課題を抱えていてTier1に解決してもらいたいが、Tier1は期待に応えることができない。そのような場合、メーカーとTier1の間に入って課題をより分かりやすい形にしたうえで、必要な技術支援をTier1に行うというのがTier0.5です。
このことは、世界と戦う自動車メーカーがAZAPAの独創性、プロジェクトのスピード感を評価し身近なパートナーとして認めていることを意味しているのです。

https://www.azapa-eng.co.jp/service/engineering/
モデルベース開発をリードするAZAPAエンジニアリングとは?
自動車の制御開発を主軸に、製品開発・設計・評価・試作品製作に至るまでの製品開発を一貫して請け負うエンジニアリング企業であるAZAPAエンジニアリング。製品の構想段階から最後の製品化段階まで一貫した技術支援を行っています。
2009年の創業以来、「お客様と共に創る」の社是のもと、多くのお客様と共に製品を創り上げてきました。業界の中でも、早い時期からモデルベース開発を取り入れた「モデルベース開発のリード企業」でもあります。
AZAPAエンジニアリングの事業内容
モノづくりを技術でサポートするAZAPAエンジニアリングの事業には、自動車開発などで制御開発などをサポートする「エンジニアリング事業」と、お客様のアイディアを製品として仕上げる「製品化事業」があります。
エンジニアリング事業(Engineering)
Tier 0.5 position
AZAPAグループの独自ポジション「Tier0.5」は、2つのソリューション提供を主軸としています。1つは「研究ソリューション」で、OEMメーカーの難しい技術課題を見える化して解決に導く研究機関としてのポジション。
もう1つは「共創コミュニティ」で、良い技術を持つ様々な分野の企業と繋がりを持ち顧客に必要なものを提供できる環境を整えていくというポジションです。

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Model-Based Technology
AZAPAグループは要求定義、システム/ハード設計、実装試験・評価に至るまで、独自のモデルベース・テクノロジーを駆使してモノづくりの全ての工程をサポートできる体制を整えています。その中でAZAPAエンジニアリングは設計から実験・評価を担当し高度なエンジニアリングサービスを提供します。

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詳細な業務内容
- MBD(Model Based Design)領域
要求仕様(USDM)からシステム要求、仕様書・モデルを作成し、シミュレーションによって仕様検証・自動コード生成を行うことで仕様精度を向上させ、ものづくりにおけるフロントローディング(作業工程の前倒し)を実現します(事例:車載ECU開発、新規インバータ開発など)。 - MBD支援ツール「AI-Modeling」
自然言語で記述された仕様書からSimulinkモデルを自動生成、効率的に高品質モデル作成が可能となります。 - MBD支援ツール「AI-Matrix」
Simulinkの制御モデルの構造をマトリックス形式(DSM)で見える化し、構造最適化を実現します。 - MBT(Model Based Test)領域
要求仕様からテストシナリオを作成、設計プロセスに機能・単体テストの実行結果をフィードバックします。開発期間短縮と品質向上、トレーサビリティ(ISO026262)可能な設計が実現できます(事例:ADAS(自動運転・駐車支援)システム開発、VCU(Vehicle Control Unit)開発など)。 - HILS構築
制御モデルのHILS(Hardware in the loop simulation)について環境構築から評価項目の選定、評価/解析まで行い、実機評価前の不具合の潰し込みを行います(事例:エンジンECU評価、EV用新規トランスミッション開発など)。
エンジニアリング事業部の実績

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製品化事業(Product Design)
アイディア構想、要件定義、製品設計、量産化設計、アフターサービスまで、知識・経験・ネットワークをフル活用し、製品化全工程をサポートします。
開発事例
- AZP-LSEV:自動運転、革新的センサ開発、制御開発を目的として自社開発した2人乗り用電気自動車
- AZP-PF ECU:電気自動車をなど次世代モビリティ向けECU
自転車ADAS(Advanced driver-assistance systems):自転車事故低減のためにシートポストに取付けた検知ユニットが画像解析で接近物を検知しサイキニストに音と画像で注意を促す
360°全方位サイドミラー:未来におけるセーフティドライブ実現に向けて製作
Conversion EV:既存車のエンジンを取り外してバッテリーやモニターを搭載しEVに作り変える
若いエンジニアを育てることで、業界の将来をつくる
AZAPAエンジニアリングの教育制度
社員のスキルアップをサポートする教育制度があり、AZAPAグループの独自教育システムHRSP(Human Resources Support Program)を使い、各自に合ったプログラムで専門スキルやビジネスマナーなどを受けることができます。
また、技術向上を目指す社員のための社内セミナーも定期的に開催され、単気筒エンジンを分解し組み立てた後、プログラミングで制御を学べる「エンジンビルドプログラム」も提供されています。そのほかモーターショーなどイベントへの参加、運営も行っています。

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新入社員研修
実務に入る前に本社で2か月間の新人研修を受講。ビジネスマナー、仕事の進め方など基本的なビジネススキルを身につけ、C言語、マイコン、自動車工学、制御、MATLAB/Simulink等の技術面は基礎から学べます。
技術セミナー(社内/社外)
各部署に配属後も、定期的に学習する機会があり、AZAPAグループが社外向けに行っているセミナーは無料で受講可能、社外セミナー、展示会、モーターショー等に参加する場合の費用は会社が負担します。
マネージャ研修
エンジニアとしてある程度のキャリアを積んだ後、マネジメント手法を学びます。適切なマネジメントが出来るリーダー育成を目指し役職者に向けたマネージャ研修を行います。
資格推奨制度
会社の指定資格(基本情報技術者試験等)を取得した場合、規定の奨励金が支給されます。
HRSP
社員が自由に使用できる自社開発学習Webアプリ「HRSP」には組み込み・制御エンジニアに特化したコンテンツが豊富に揃い、C言語、MATLAB/Simulink、物理、数学、制御工学、自動車工学、電子回路等、幅広い分野の学習ができます。
成長支援制度
社員に明確な達成目標・成長指標を示し、達成度合いを可視化して評価する人事考課制度です。
AZAPAエンジニアリングの福利厚生
AZAPAエンジニアリングではクラブ活動支援、アニバーサリー休暇、飲み会支援、インフルエンザワクチン費用支給などの独自制度が充実。社長自ら参加する月1回の職場懇親会や本社カフェテリアでのパーティなどもあり、働きやすい環境や仕組みを整えています。
- 社会保険完備(健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険)
- 入社祝い金あり
- 慶弔見舞金制度
- 退職金制度
- 介護休業および介護短時間勤務
- 産前産後休暇、育児休業および育児短時間勤務
- 物価高騰特別手当(期間限定)
- GFC宿泊施設割引制度
- 家賃補助手当(条件有)
- 教育特別手当
AZAPAエンジニアリングの社会貢献的への取り組み
AZAPAエンジニアリングでは「豊かな未来」をつくるための4つの支援プロジェクトに取り組み、採算度外視でSDGs達成に貢献しています。
- こどもの育成支援プロジェクト
ロボコン開催、職業体験企画、ミニ番組など、モノづくりに興味を抱く子供達のための教育支援 - キャリア支援プロジェクト
博士の採用、富山大学との共同開発など、ポスドク問題を解決すべく各大学や研究機関で働く若手研究者を積極的に採用 - ベンチャー支援プロジェクト
NAGOYA VALLEY、ベンチャーとの協業案件など、スタートアップ企業の応援 - 地域支援プロジェクト
地方創生プロジェクト、シニアカーの開発など、高齢化・過疎化が進む地域に住む人々の生活を支援する「MaaS」「コンパクトスマートシティ」のプロジェクトを推進
AZAPAエンジニアリングの社員を紹介します!
まだまだ自動車業界では浸透していないモデルベース開発に強みを持つAZAPAエンジニアリングに勤務し、やりがいを感じている社員の生の声を紹介します。
K.Oさん エンジニアリング事業部モデルベース開発部門配属
ソフトウェアエンジニアチームリーダー
大学院卒業後、自動車部品メーカーに新卒入社し生産技術職として勤務、AZAPA転職後はモデルベース開発(MBD)の手法を用いてMATLAB/SimulinkやC言語で自動車部品の制御ソフト開発や要件定義などの業務を行っています。
業務を通じて知識やスキルを身に付け、徐々に成長していくことを実感できることがやりがいとなっています。職場の雰囲気も和気藹々としていて広くコミュニケーションを取ったりしやすい環境で、良い雰囲気が出来ています。
J.Kさん エンジニアリング事業部 先進開発部門配属
上級担当エンジニア
大学卒業後新卒でAZAPAに入社、元々車には興味がなかったのですが挑戦的な開発に携われることと面接していただいた井村社長、和泉部長の人柄にもひかれました。
建設機械の自動運転開発を行なっていますが、先進的な開発なので0→1を多く経験できることがやりがいです。上長はこまめに部下の状況を見てくれますし、人間関係で困るようなことはありません。普通、新卒4年目でやれないようなことに関われるところもいいです。
AZAPAエンジニアリングの採用情報の一例
2023年11月09日調査時点の情報を掲載しています。詳細は公式HPにてご確認ください。
モデルベース開発分野
業務内容自動車MBD開発エンジニア(ECU、MATLAB/Similinkモデル使用での開発等)
エンジニアリング事業部- 車載ECUのモデルベース開発におけるHILSの環境構築や評価
- 車両開発や製品開発のシステム全体を取り扱い、まだ世に無い新たな製品開発
- 大学院、大学、短期大学、専修・各種学校、高等専門学校、高等学校卒以上
- MATLAB/Simulinkを使用したECUの開発経験のある方
- HILS環境構築またはHILS評価の経験がある方
- 学生時代に機械、電気・電子・情報など、何らかの技術系要素を学ばれ、学んだ内容に関する業務経験のある方
- 自動車業界でエンジニアとして活躍し、新たな価値を世の中に提供したいという情熱をお持ちの方
- 普通自動車免許第一種
AZAPAエンジニアリングの会社情報
社名:AZAPAエンジニアリング株式会社
設立:2009年4月
事業概要:自動車業界を中心とする技術提供、エンジニアリング支援
役員:
井村 佳人 代表取締役社長
和泉 喬紘 取締役
近藤 康弘 取締役
従業員数:119名(2023年10月)
本社所在地:〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-4-15 ORE錦二丁目ビル 3F
電話番号:052-265-6516
FAX番号:052-265-6517
国内拠点
■エンジLABO
〒470-0124 愛知県日進市浅田町茶園15-1
■広島オフィス
〒732-0824 広島県広島市南区的場町1-1-21クリスタルタワー 6階
■浜松オフィス
〒430-0926 静岡県浜松市中区砂山町355-4ハマキョウレックス浜松駅南ビル 4階
■横浜オフィス
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-6ー12日総第12ビル 8階
■大阪オフィス
〒532-0003 大阪府大阪市淀川区宮原2丁目14-4MF新大阪ビル 9階
グループ会社:
AZAPA株式会社
阿泽巴新能源汽车科技(常州)有限公司
AZAPA R&D Americas, Inc.