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MBD(モデルベース開発)セミナーではどんなことが学べる?

改めてMBD(モデルベース開発)とは?

MBD(Model-Based Development、モデルベース開発)は、製品開発においてシミュレーションモデルを活用し、設計・検証・最適化を行う開発手法です。特に自動車業界や製造業、エネルギー分野などで広く採用されています。

従来の開発プロセスでは、試作を繰り返しながら設計変更を行うことが一般的でした。しかし、MBDを導入することで、以下のようなメリットが得られます。

こうした利点を活かすために、多くの企業がMBDの導入を進めています。その結果、MBDの基礎から応用までを学べるセミナーの需要も高まっており、モデルベース開発エンジニアの職業も注目を集めています。

MBDセミナーの種類と学習内容

MBDセミナーは、基礎知識を学ぶものから、実際の導入事例や応用技術を深掘りするものまで、多岐にわたります。学習目的や技術レベルに応じて適切なセミナーを選ぶことが重要です。以下に代表的なMBDセミナーの種類を詳しく解説します。

MBDの基礎を学べるセミナー

MBDの基本概念や導入方法について学ぶセミナーです。初心者向けの内容が多く、MBDの仕組みやメリットを理解するのに向いています。このタイプのセミナーでは、以下のような内容が扱われます。

多くの基礎セミナーでは、シミュレーションツールのデモンストレーションを行い、実際の操作感を体験できるようになっています。初心者でも理解しやすいよう、事例を交えた説明が多いのが特徴です。

2. MBDの応用技術を学ぶセミナー

MBDと他の開発手法を組み合わせた応用的な内容を学ぶセミナーです。特に、モデルベースシステムズエンジニアリング(MBSE)との連携に関する内容が注目されています。

応用技術セミナーでは、特定の業界に特化した講義もあり、自動車、航空宇宙、医療機器など、分野ごとのMBD活用方法が紹介されることもあります。より高度なシミュレーション技術やモデル管理の手法についても解説されるため、実務に直結する知識を得られます。

3. MBDの実践事例を学ぶセミナー

MBDを導入している企業の成功事例や実際の開発プロセスを学ぶセミナーです。具体的な業界での活用方法や、導入による効果などを深く理解できます。

実際のプロジェクトデータを用いた解説が行われることが多く、理論だけでなく現場での運用ノウハウを学ぶことができます。MBD導入時の課題や問題点の解決策について深掘りされるため、実務で活かせる知識を得られるでしょう。

以上のように、MBDセミナーにはさまざまな種類があり、目的やスキルレベルに応じて適切なものを選ぶことが重要です。学習の目的を明確にし、実践的な内容を含むセミナーを選択することで、より効果的なスキル習得が可能になります。

MBDセミナーの参加方法と選び方

そもそも、オンラインセミナーと対面セミナーにはどんな違いがある?

参加のしやすさと利便性

MBDセミナーは大きく分けてオンライン形式と対面形式に分かれており、それぞれに特有のメリットと制限があります。オンライン形式は自宅や職場など、場所を選ばずに参加できる利便性が最大の特徴であり、交通費や移動時間を削減できる点も評価されています。一方、対面形式は会場に足を運ぶ必要があるため物理的な制約を受けますが、講師や他の参加者との直接的な交流を通じて、深い理解やネットワーキングの機会を得やすいという強みがあります。

参加費用の違い

受講料に関しても、オンラインセミナーは比較的安価、あるいは無料で提供されることも多く、参加のハードルが低いのが特徴です。これに対し、対面セミナーは準備・設備・人件費が反映されているため、やや高額になる傾向があります。

実習の有無による学習体験の違い

実習を含むか否かという点でも違いが見られます。オンラインでは理論中心になりがちですが、近年はツールを用いた操作体験も可能となってきました。対面セミナーでは、実機や特定のソフトウェアを用いた実践的なワークショップが充実しているケースが多く、現場感覚を養うことに適しています。

MBDセミナーを選ぶ際のポイント

目的と技術レベルが一致しているか

セミナーの選択においては、自身の技術レベルと学習目的をしっかりと認識し、それに合致した内容が提供されているかを見極めることが重要です。たとえば、MBDの導入に携わる担当者であれば、基礎的な概念の理解に重点を置いたセミナーが適しています。一方、すでにMBDにある程度関与している技術者であれば、応用的な内容や実践的な手法、導入事例に特化したセミナーが有用です。

講師の専門性とサポート体制が整っているか

講師がその分野でどれだけの実績や専門性を持っているかも重要な選択基準となります。講義だけでなく、質疑応答や個別対応の時間があるかどうかも確認すべきポイントです。また、セミナー後に補助資料やフォローアップサポートが提供される場合は、学習効果を高めるうえで大いに役立ちます。

参加形式が自分に合っているか

学びやすさという観点から、参加形式も忘れてはならない要素です。時間に制約のあるビジネスパーソンであれば、録画配信やオンデマンド視聴が可能なオンラインセミナーが適しているかもしれませんし、実習重視であれば直接参加して得られる経験値の高い対面型を選ぶのが良いでしょう。

まとめ

MBDの学習と実践を重ねてモデルベース開発エンジニアとして活躍することは、技術革新の最前線に立ち、産業の未来を担う重要な役割を果たすことに直結します。大きなやりがいと専門的な成長を実感できるキャリアであり、今後ますます価値が高まる分野と言えるでしょう。

MODEBE編集チームより
今後も増加が予想されるモデルベース開発

自動車業界だけでなく、検証のために広い場所を必要とする建設機械や航空機業界など頻繁な検証が難しい現場でもモデルベース開発が進んでいます。今後も実機を使わずに詳細なシミュレーションができるモデルベース開発のニーズがますます増加することが予想されています。

2021年には日産やトヨタなどの自動車メーカーや自動車部品メーカーによって2021年にMBD推進センター(JAMBE)が立ち上げられました。これは経済産業省による「自動車産業におけるモデル利用のあり方に関する研究会」でまとめられた「SURIAWASE2.0」を継承したものですが、現在ではMBDの全国普及を目指し、東芝デジタルソリューションズ株式会社、日本マイクロソフト株式会社など様々な企業が参画しています。

しかしながら、その専門知識を有するエンジニアはまだまだ不足しているのが現状です。
エンジニアとしての将来を検討する際には、若手エンジニアへのモデルベース開発技術の教育に力を入れているAZAPAエンジニアリング株式会社のような企業は、今後の活躍の場を広げるためにも、注目すべき企業だと言えるでしょう。

SUPERVISOR
監修者情報
JapanMBD推進センター

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公式サイトキャプチャ
モデルベース開発の
利点や実装方法などを
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「一般社団法人MBD推進センター」とは、モデルベース開発は経済産業省の主導で進められてきた普及への取り組みの延長線上にある団体です。トヨタや日産、マツダなど多くの企業が参加し、MBD開発の共同研究がおこなわれています。

監修
MBD推進センター会員
市原 純一氏

自動車技術会のモデル流通検討委員の幹事を行いながら、制御開発、モデル開発を行う。MBD推進センターのガイドラインや、準拠モデルの開発にも携わる。

【所属・役職など】
・AZAPA株式会社 取締役
・ MBD推進センター 会員
・モデルベース大学 講師

【専門家監修】
モデルベース開発エンジニア
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